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2/11【西荻窪】やれば、できる
とある中学3年生の生徒さんの話をさせてください。
その生徒さんは中学校生活のほとんどをサッカーに捧げてきました。
練習に明け暮れ、試合に情熱を注ぎ、勉強は正直なところ二の次。
定期テストも模試の結果も散々で、内申点も決して良いとは言えませんでした。
勉強する習慣がなかった彼女にとって、机に向かうことは苦行そのものだったように思います。
そんな彼女が、サッカー抜きで勉強に注力し始めたのは3年生の夏。
進学したい私立高校を見つけた頃でした。
しかし「やらされている勉強」ばかりで、学ぶことに対する積極性なんて皆無。
眺めているだけの勉強ばかりで書くことをせず、定着も遅いので同じことを何度も説明する日々。
時間にもルーズで、寝坊して決められた時間に塾へ来ないなど、甘えが見え隠れすることも多かったですね。
「このままじゃ、志望校なんて夢のまた夢だぞ。」
そう何度も伝えましたが、彼女の中で本気になるスイッチが入るのはもう少し先のこと。
仮内申が判明し、単願基準にも満たないことが確定した冬のある日を境に、彼女は変わりました。
「私、本気でやります。」
それからは学校が終わればすぐ塾に来て、休みの日は朝10時から夜10時まで、塾にこもる日々。
最初は集中力が続かず、ただ長時間机に向かっているだけの時間もありましたが、次第に彼女の中で「わかる」喜びが芽生え始めていることを感じました。
そして、「もっとできるようになりたい」という強い意思が伝わってくるようになりました。
一問一問に向き合う姿勢が変わり、時間を無駄にしなくなりました。
わからないことはすぐに質問し、できるようになるまで何度も解き直す姿が目立ってきました。
気づけば、彼女の目の色は変わり、明らかに「自分のための勉強」にシフトしていたように思えます。
そして迎えた受験当日。
「できることはやった」と言えるほどの努力を積み重ねた彼女は、晴れやかな顔をしていました。
そして今日、
彼女は第一志望の高校に合格しました。
この数ヶ月間の努力は、彼女にとって何にも代えがたい財産になったことでしょう。
これから先、彼女がどんな困難に直面しようとも、この経験が彼女を支えてくれるに違いありません。
「やればできる。」
それを証明した彼女に、心からの拍手を送りたいです。
改めて、志望校合格、おめでとう。
吉澤
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(TOMAN)
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