教室長ブログ

11/24【久米川教室】ワンチャンなんてない

世間では「年末ジャンボ宝くじ」が発売されたようです。
先日出勤する際に長い行列を作って購入しようとする人々を横目に、
「夢を買う人って多いんだなあ」としみじみ感じた次第です。

さて各中学校、定期テストが終了したのでここから最後の三者面談期間へ突入します。

そこでは主に2点確定させる事柄がございます。

①私立高校の選択(単願・併願)
私立高校は都立高校よりも早い時期に確定させなければいけません。
内申を利用して受験する単願や併願はこの時期で決めるものです。
そして内申基準は各学校から提示されているので、ここで判断をするのではなく決定している学校のすり合わせという意味合いが強いです。

②都立高校の推薦入試を受けるか否か
都立の推薦入試は毎年1月末に行われるので、このタイミングで推薦を受けるかどうかを決めます。

本日のブログで主張したいのはこの②についてです。


どうも中学校の先生方の中に「推薦はワンチャンあるよ」みたいな軽いノリで受験を勧めてくる人がいるようです。

中には「推薦を受けた方が一般でも有利だ」なんてことをおっしゃる先生・保護者の方までいるらしいのですが、

そんなこと、全くありません!

都立一般は内申点と当日点の合計で厳密に合否を判定します。
推薦受験を受けた子が受けてない子より合計の入試得点が低いのに合格、なんてことはまずあり得ません。


何より推薦受験を軽い気持ちで受けた子は下記の状態に陥ってしまい、それは一般合格への弊害となる可能性が高いものです。

推薦受験までの期間
「推薦で受かったらいいな」と幻想を抱き、目の前の勉強に全く手がつかない。
表面上は勉強しているように見えても、ほとんど頭に入っていません。
また、推薦受験の準備に充てる時間も、受験勉強をした時間として認識してしまい、一般に対する準備はやはり出来ていません。
 
推薦受験当日~推薦発表まで
緊張からの解放で、受験日はかなりの疲労感におそわれるものです。
当然その日は勉強できません。「明日から頑張ろう!」と。

翌日以降、気持ちを一般受験へ切り替えようとしても、心のどこかで「受かっていたらいいな」と期待するのが人間というもの。やはり勉強に本腰を入れるのは困難です。
発表当日、軽い気持ちで受けた子は、よほどの内申点のリードがない限り残念な結果を迎えます。
そこで失った時間に気づき、焦ります。

 

こうならないように、久米川教室ではそもそも推薦受験をおススメしておりません。

受けるのであれば、相当な気持ちで僕を説得して欲しいのです。
そして、本当に推薦で受かる気がある子は、それ相応の内申点を事前に獲得してきます。
言葉では何とでも言えますが、数字で覚悟を証明できれば本物です。
 
「ワンチャン」という言葉は僕が大嫌いな言葉のうちの一つです。

人生は積み重ね。
宝くじをアテするような安易な考えは早めに捨てましょうね。

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