教室長ブログ

12/14【久米川教室】ガムシャラに

昨日、ある中学1年生の生徒さんから
「英語ってどうやったらできるようになりますか?」
という漠然とした質問をぶつけられました。

長年塾講師をやっている身だからこそ言わせていただきます。
このような質問をする子は、

全くもって危機感が足りません。

え?質問しているくらいだから英語に危機感があるのでは?
と感じられる方もいらっしゃると思いますが、

断言できます。全く危機感なんて感じてません。

人間、必死になっていれば漠然とした質問なんてしませんからね。

例えば、目的地に行きたいのに迷ってしまい、スマホも持っていない状態だったとします。
さらに地図や案内図なども見つからない。でも道ゆく他人は確認できる。
そうなると、他人に道を尋ねるのが最善の方法です。

そんな時に、
「どうやったら道がわかりますか?」
なんて漠然とした質問をする人はいませんよね。

「〇〇へ行きたいんですけど、どうやったらいけますか?」
という具体的な目的地を言及して質問するのが当然なわけです。

切羽詰まっていればいるほど、
どうすればその状況を打破できるかをよく考えて行動するものです。


「どうやったら英語ができるようになるか」
なんて漠然とした質問をする子は、切羽詰まった状態とは言い難いものです。

しかも、その子の目の前には書いて覚えるべき『動詞の活用表』や、
各種文法の基本例文がずらっと並べられた『文法プリント』が置いてあるのです。

何をすれば良いかなんて明白。
目の前の課題に取り組むべきなのです。


想像してみてください。

寝坊して学校に遅刻しそうな時、
しかも担任はとっても怖い先生だったとしたら、
どのような行動を取るでしょうか。

なりふり構わず走る。

これしかないと思います。
その上で、汗だくになってギリギリセーフ、もしくは少し遅れてしまっても全力で謝る。

そんな時に、
「どうしたら学校に間に合いますか?」
なんて聞く人間がいたとしたら会ってみたいくらいです。

塾講師として、生徒さんの疑問や質問には極力答えてあげたいと思いつつも、
何となくその場凌ぎ的で、
かつ全く危機感のない質問には、あまり答えてあげようとは思えません。


とはいえ、
冒頭の生徒さんの質問に全く答えない訳にもいきませんから、こう答えました。

「周りの細かいことに気がつけるようになるしかないね。」
「英語は主語の単数複数や文章自体の時制など気にするべきポイントが多いから。」

漠然とした質問には漠然とした答えしか返せません。

その上で、
「とりあえず、目の前の単語とか文章とか、覚えられるようになるまで練習してごらん。話はそれからだよ。」

ガムシャラに取り組む姿勢、
時間はかかりそうですが、身に付けさせたいものです。

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