教室長ブログ

計算ミス?

計算が合わなくてバツがつく。
この現象を、世の中は「計算ミス」と呼んでいます。

ですが、「真の計算ミス」は、実は少ないんですよ。

と言うのも、子どもたちが「計算ミス」と呼んでいるものは、
「計算式の意味を考えていないことが多いんです。

小学生の計算を例に説明してみますね。
0.3×0.3=0.9と書いてバツがついた子が、よく「桁を間違えた!」「計算ミスをした!」と言います。
そこで私は「いやいや、これは理解不足だから!」とすかさず言い返します。

当たり前ですが、1未満の数字をかけるということは、「もとの数より小さくなる」現象です。
だから、0.3に0.3をかけたら、絶対に0.3より大きくなる訳がありません。

それを0.9と書いてしまうのは、まぎれもなく「計算式の意味を考えずに解いている」のです。
「0.9は0.3が3個分だろうが!」と。このような例を「計算ミス」と言わせてはいけません。

「小数点のつける位置を間違えた」なんて言葉は「数式の意味は全く考えてません!」って言っているのと同じです。

このようなまま勉強をしても、数字の本質を捉える能力の妨げになります。

たとえば、「おおよその予測値」が思い浮かべられない子は、今後の数学で確実に苦労します。※自分で出した数字が、今回の問題の答えとして絶対にあり得ないことが見極められないから。さらに、問題の意味を考えないでやろうとする子は、次の単元に進んだらすぐに忘れちゃいます。

実技科目の多くは「単に覚えればいい」ものも確かにあります。(音楽の歌詞や美術の作品名など)
ですが、「単に覚えればいい」ものと、「理屈付きで覚えるべきもの」はしっかりと区別しましょうね。

さあ、せっかく勉強するんだから、根本から理解しようと頑張ってみましょう!
※わからなかったら、先生のノートを必ず読み返しなさい。絶対に教えているから!!!

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