教室長ブログ

~働くこと~(大泉南教室)

今日はシビアなお話を一つ。

「勉強しないと将来困るぞ!」と言われても、将来を想像できないのだからあまりピンとこないって人は多いですよね。ってことで、今日はめっちゃ具体的な「賃金」のことについてお話します。

東京都の最低賃金は年々引き上げられています。
給料が上がるという面で考えたら、一見これは良いことのように思われますよね。

ところで、これにより生活が良くなるのは誰だと思いますか?

「最低賃金が上がるのだから、もちろん最低賃金で働いている人達でしょう!」
一般的にはそう思われています。

ですが、最低賃金が上がると言うことは、同時に
「賃金が上がる人」「職が無くなる人」の両者を生みます。

それはいったい何故か。雇う側から考えればすぐにわかります。
今まで時給950円で雇っていた人に、今後1000円をあげなくてはならなくなったとしましょう。

と言うことは
「1000円の働きが出来ない人はいらない」
「950円なら雇ったけど、1000円なら雇わない」

と言う現象が起きるからです。

たった50円って思うかもしれませんが、週に15時間働くアルバイトさんを10人雇っていたら、会社側にとっては、一週間あたり「50円×15時間×10人=7500円」の人件費アップになります。それが一ヵ月だと「7500円×4週分」で、おおよそ30000円、これが一年間だとさらに×12か月で…

つまり、最低賃金が上がると、今までと全く同じことをさせていても、これくらい人件費がかさんでしまうのです。雇っている人数が多ければ多いほどこの影響は強いです。

よって、「賃金の向上」には、結局のところ、「賃金が上がってもこの人にはいてもらいたい!」と思わせる「能力」が必要になるんですね。頑張らなくても進級できる中学生とは訳が違います。


さてさて、ここでちょっと話を変えます。

勉強は大切ではありますが、先生や学者にでもならない限り、「勉強そのもの」「学力そのもの」を武器に社会で戦っていく人はそう多くはいません。

そこから先は、言わば「人としての魅力」で戦うことになります。

笑顔が素敵ならばレジや接客で、与えたことを丁寧にこなせるのであれば事務作業に向いているでしょう。そして、働いていれば、誰だって必ず失敗はします。そのときに「しっかりと反省して、繰り返さないように心がける素直さ」が、仕事においては何よりも大切な能力だと私は思っています。

素直さと愛嬌、これは勉強と同ランクで学生時代に身に付けておくべき大切な能力です。

「家のことは全て両親任せ。それでいてワガママ。社交性もない。でも勉強だけは出来る人」は、社会ではあまり訳に立ちません。

たとえば、スーパーや飲食店だったら、あまり努力はしないけど80点90点が取れちゃう子よりも、繰り返し繰り返し丁寧に努力し、期日までにしっかりと仕上げて何とか70点を取ってくる子のほうを絶対に私は雇いますよ。


勉強が得意でも不得意でも、勉強を通して「丁寧さ」や「素直さ」を磨く。これこそ中学生が、成績以上に大切に思って欲しい部分です。

努力はその先にある結果が大切なのではなく(もちろん結果も大切ですけどね)、「努力そのものが既に大いなる価値のあるもの」です。斗満学院は勉強を通して、「嫌なことから逃げない子」「苦手でも一生懸命立ち向かう子」を育てることをお約束しますよ!


ってことで、新中1!・新中2の一部!
単語テストで合格できないなんてのは、単なる「だらけ」だからな!

不合格者は授業外呼び出しで、みっちり鍛えてあげます♪

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