教室長ブログ

役者 @上石神井教室

私は趣味や好きなことがたくさんあるのですが、その1つに演劇鑑賞があります。
先日、演劇集団キャラメルボックスの舞台「鍵泥棒のメソッド」を観てきました。
映画化されている作品なので、観た方もいらっしゃるかもしれませんね。

多くの観客を飽きさせることなく、2時間近く
舞台に視線を釘付けさせる役者さんたちの演技は本当に素晴らしいものです。
毎回、元気や感動、言葉にできない様々な感情を与えてもらいます。

話は変わりますが、
私がまだ若かった頃、ある先輩講師から「先生は良い役者であれ」とアドバイスされたことがあります。
実は今もこれを意識しています。

確かに先生は演技をすることが多いです。
大きな声を出したり、オーバーアクションすることで授業に集中させる。
生徒の興味を惹きつけるようなネタを話の中に仕込む。
本当はそれほど怒っていなくても、後の成長を促すためにあえて厳しく叱るなど、
いろんな面で演じる必要があります。

芝居を観ていて思うのですが、
演じている役者さんたちは、演技に対して冷静な部分はあれど、
本気で感情移入して泣いたり、笑ったり、怒っているようにも見えます。
役者自身の生の感情を見せてこそ、多くの観客の琴線に触れ、感情を揺さぶるのだと思います。

私たちの仕事もそうです。
生徒さんを褒めたり、叱ったりする際、冷静に演じているのですが、
ある意味、本気で嬉しいから褒めているし、本気でダメだと思うから叱っているのです。

生の感情を見せなかったら、観客にも生徒にも伝わらないように思うのです。

三文役者じゃ客がついてきませんよね。
生徒たちの心を揺り動かすために、熱い想いを見せつつ、演技力も磨いていきます(笑)


追伸。
慣れてくると私が本気で怒っているか、演技で叱っているか生徒さんは分かるそうです。
毎度私の下手な芝居に付き合ってくれてありがとね(苦笑)


前岡

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