1年半ほど前の冬、ある男の子が上石神井教室に入塾してきました。
その子は勉強というより努力することが苦手で、
何かにつけて嫌なことから逃げる癖がありました。
 
入塾直前に受けた1年生の2学期期末テストは、
5科目の平均点が30点にも満たず、英語は1ケタという、なかなかお目にかかれない点数でした。
 
一生懸命頑張るという彼の言葉を信じ、TOMANでの勉強がスタートしますが、
入塾直後から私は彼に裏切られ続けます。
 
辛いこと、面倒なこと、嫌なことから、逃げて逃げて逃げてばかりの日々でした。
 
本当に何度も叱ってきました。
泣くまで説教したことが何度もあります。
TOMANをやめろ、もう高校に行くのをやめろと叱った回数は両手でも足りません・・・
 
でも、彼はTOMANをやめませんでした。
私たちも本気で彼と向き合ってきました。
 

そして、3年生になって最初のテスト。
これまでで一番努力している彼の姿を目にしました。
 
結果、彼は中学生になって初めて5科目で300点超え。
数学と理科は80点を超えました。
 
率直に嬉しかったです。本当に。
 
でも、もっと嬉しかったのは、
「中間テストはよく頑張ったな。ちゃんと努力したら結果がついてくるだろ。
今回頑張ってみてどうだった？」と彼に聞いたとき、
 
彼の口から、
「勉強してて楽しい・・・」という言葉が返ってきたことです。
 
おいおい、俺を泣かせる気かよ・・・（苦笑）


もちろん彼だけではありません。
TOMAN生はみんなよく頑張っています。
頑張れるように成長してきたと言った方が正しいかもしれません。
日々彼らの成長を見ていると感動することが多々あります。

しかし、彼らはまだ何も手にしていません。
中間テストが終わっただけです。
入試まで、まだ9か月以上あります。まだまだ努力し続ける必要があります。

期末テストも近いというのに、あまり気合いが感じられない生徒もいます。
継続こそ力なり。

都立高校合格という目標に向かって、もっともっとひたむきに頑張ってください。
TOMANが全力で支えます。


ちなみに。
上記で褒めている男子は、
この会話の次の日も私に本気でキレられていました…（苦笑）

人間すぐには変われません。日々精進ですね・・・


前岡